川に入る前に知っておきたい安全の基本
吉野川で川に入る前に|安全・持ち物・危険箇所ガイド【初心者向け】

川は整備された施設ではない。
流れ・水位・天候は常に変化する。
このページでは、吉野川で26年無事故継続中のガルバンゾが、
川に初めて出る方へ向けた安全の基本をまとめた。
川で安全に過ごすための5つのポイント
Important safety tips for river activities
ライフジャケットを正しく着用する
流れに負けない体を作る、最初の一歩
「浅い」「泳げる」は関係ない。
水中では陸よりはるかに助けが難しい。
水に入るときは必ず着用し、肩を引っ張って体から浮かない状態に調整する。

足元を守る靴を選ぶ
川底には何があるかわからない
川底には石・流木・ガラス片がある。
裸足・つま先が出るサンダルはNG。
かかととつま先が覆われ、足首が固定できる靴を選ぶ。
上流の天候を確認する
晴れていても増水は起きる
晴れていても、上流で雨が降ると水位が急上昇する。
濁った水が流れてきたら増水のサイン。
すぐ岸へ上がる。
前日・当日の上流天気を必ず確認する。
熱中症・脱水を防ぐ
水の中にいても体は消耗する
水の中にいると体温の上昇に気づきにくい。
こまめに日陰で休み、飲料水を持参する。
子ども連れはより早めに休憩をとる。
紫外線・虫対策をする
自然の中では肌を守ることが基本
水面の反射で日差しは強い。
長袖・日焼け止めを使う。
川辺にはハチやムカデがいることもある。
肌の露出を抑えた服装が基本。
川アクティビティの持ち物リスト
What to bring for river activities
必須アイテム
これがなければ川に入れない
◎ ライフジャケット
現地レンタル可。水に入るときは必ず着用する。
◎ 速乾素材の上下
ポリエステル系を選ぶ。コットンは水を吸って体を冷やすためNG。
◎ つま先・かかとが覆われた靴
脱げにくく、足首が固定できるものを選ぶ。
◎ タオル
素材不問。すぐ拭けるように持参する。
あると安心なアイテム
ちょっとの準備が快適さと安全につながる
◎ 帽子(あごひも付き推奨)
◎ 日焼け止め(こまめに塗り直す)
◎ 虫よけスプレー(ハチ・ムカデ対策)
◎ ゴーグル(水中視界の確保)

川の中で特に注意する場所
Let's learn where to be extra careful

◎ 河原
石がぐらついている。ゆっくり歩く。
◎ 川底
見えない。裸足で入らない。
◎ 流れが強い場所
足を取られる前に離れる。
◎ 急に深くなる場所
水深は見た目より深い。子どもは手を離さない。
◎ 中州
晴れていても増水で孤立するリスクがある。変化を感じたらすぐ岸へ戻る。
流されたときの対処
覚えておきたいフローティングポジションの基本
足を上流に向け、背中を水に預けて体を水平にする。
手足はバタつかせない。
岸に向かって斜めに泳げるタイミングを待つ。

声が届かないときのリバーサイン(SOS)
知っておくと安心なサイン
川の流れ音で声は届かないことがある。
事前に家族・同行者とサインを確認しておく。
SOSは両腕を頭上で左右に振る。

その他のリバーサインについて
Other river signs

川の専門用語
Specific knowledge
川を下るときに出てくる言葉を知っておくと、ガイドの指示が速く理解できる。

◆ ホワイトウォーター
岩などに流れがぶつかり、白く泡立つ激流。
◆ 本流(メインストリーム)
川の中で最も水の流れが強い部分。進む方向の目安になる。
◆ 右岸・左岸(リバーライト/レフト)
上流から見て右が右岸、左が左岸。
◆ ウェーブ
流れが障害物に当たり、波のように立ち上がっている場所。
◆ 瀬(せ)
流れが急に速くなり波が立つ区間。
◆ 瀞場(とろば)
流れが穏やかな静水区間。休憩に向いている。
◆ エディ
岩の後ろにできる流れがない水面。安全に停止できる場所。
◆ ホール
障害物を越えた後に渦を巻いて沈み込む場所。巻き込まれるリスクがある。
◆ アンダーカット
岩の下が削れてえぐれている場所。水中に吸い込まれる危険がある。
◆ ドロップ
水が落差をもって流れ下る場所。落差が大きいと「滝」とも呼ばれる。
◆ ストレーナー/シーブ
水は通すが人やボートが引っかかる障害物(倒木・岩の隙間など)。
川のグレード(ホワイトウォーター等級)
初心者はGrade 2〜3までが目安
川の流れの激しさを0〜6の7段階で表す。
数字が大きいほど波が高く技術が必要。
初めての川下り・ファミリー参加はGrade 2が目安。
■ Grade 0 流れなし。湖・瀞場レベル。
■ Grade 1 小さな波・障害物あり。ルート判断はやさしい。
■ Grade 2 中程度の波・障害物。初心者OK。
■ Grade 3 不規則な波・強い流れ。技術と安全確認が必要。吉野川・小歩危コースに相当。
■ Grade 4 大きな波・渦・危険な障害物。経験者向け。
■ Grade 5 強い流れ・大きな落差。生命リスクあり。
■ Grade 6 人が安全に通過できないレベル。
このグレードは国土交通省の「一級河川・二級河川」とは異なり、リバースポーツ向けの独自基準。
